岐阜の市街地に建つ木造平屋建ての住宅です。
120坪以上もある敷地の前面道路に面する部分を貸し駐車場とし、その奥に平屋建ての住居と既製品のガレージを並列して並べました。
クライアントの要望であった2台分の屋根付きガレージをビルトインにするのは予算的に困難と思い、安価な既製品のガレージを選択したのです。
そのガレージと与条件であった6台以上の貸し駐車場を120坪の土地にどう配置するかが、計画上の大きなポイントとなりました。
様々な計画案の中で決まったのが8案目のこの平屋建ての案でした。
平屋は当然縦方向への空間の広がりがなくなります。それを防ぐために天井は片流れ屋根いっぱいまで高くし、横方向への空間の広がりを感じられるような平面構成を考えました。
南側に面した風通しの良い室内物干し場はクライアントの最優先のご要望でした。そして、これもまたクライアントからのご要望で住宅性能証明(断熱等性能等級4)を取得しました。
クライアントの手によって植えられた3本の小さな苗木が大きく育つ頃には、この家の中にも様々な歴史が刻み込まれている事でしょう。