本物の和風建築?

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今日は「松福」の現場の定例打合せ日でした。

>少しづつ出来上がっていく現場を見るのは、なかなかうれしいものです。

「松福」はクライアントのご意向もあり、出来るだけ「本物」の和風建築となるように作られています。何を「本物」というかは難しいところですが、いぶし瓦葺き、銅版の一文字葺き、塗り壁、自然石の礎石、そして、無垢の木の柱や梁の架構をそのまま現す事等々… それらが建築を少しづつ「本物の和風建築」に近づけていってくれると思っています。ただ、本来の(昔からの)和風建築とはやはり少し違います。出来上がると自然石の礎石の上に太い無垢の柱が建っているように見える部分も、実際はコンクリートの基礎の上に建つ構造柱の外側に、それらが被さっているだけなのです。本来の(昔ながらの)真壁作りで出来ないのは法規上の問題以外にも雨仕舞いや構造上の問題等があるからですが、本当はシンプルに昔ながらの真壁で作りたいのも事実です。それでも、この多少「嘘っぽい」現代風の作りで「本物」を目指しているのです。

この「嘘っぽさ」から救ってくれるのは、やはり「本物」の素材達なのかもしれません…

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