大きな木造の歯科医院の改築です。手狭になった待合室や受付廻り、診療室の一部を手直ししました。
クライアントの奥さんはデザインセンスのある方で、仕上げから小物についてまで何度も打ち合わせを重ねました。やさしい曲線、清潔感と温かみのある色使い、これらはその打ち合わせの結果です。
待合室の円形チェアー周りの3本の円柱は、構造上撤去出来なかった柱を丸い塩ビ管で被ったものです。デザインとして作為的に設けたものではありませんが、この空間の重要な要素になっています。リノベーションは新築よりも様々な制約がありますが、それが逆に空間に深みを作り出す要因ともなるのです。