「吹抜けのあるリビング。」平屋建に長くお住まいだったご夫婦にとって、それが大きな設計条件のひとつでした。ふたりのお子さんは既に独立し、ご夫婦ふたりの終の棲家です。
和室の寝室、LDK,水回り等、生活の中心は全て1階に配し、2階はご夫婦の趣味の空間と個室を吹き抜けに面して配置しました。
障子や塗壁、天井のラワン合板等、それらが醸し出す雰囲気は懐かしい昭和の香りを想起させてくれます。それは奥さんが持ってこられた雑誌の中の、たった1枚の写真のイメージが作り出したものです。
吹き抜けの南の大きな開口部からの冬の光は、床暖房を必要としない程、暖かいものになりました。