昨日は息子の4歳の誕生日でした。
午後、いつもより早めに帰ってきた息子とおじいちゃん、おばあちゃん、皆で「お誕生日」を祝いました。去年の誕生日は誰よりも早くケーキを平らげた息子が、今年はケーキそっちのけで、プレゼントに夢中になって遊んでいます。「成長したのか?それとも、去年と違ったケーキがおいしくなかったのか?」そんな事を思いつつ、車でひとり関へ向かいました。夕方から仕事の打合せが入っていたのです。以前住宅を設計したクライアントが運営する老人施設の改装の仕事で、スタッフも交えたミーティングです。
経営者、職員、双方からの様々な意見をお聞きし、議論を深めていきましたが、その日は時間切れとなってしまいました。次回の打合せ日を決めて、ミーティングは終了です。車椅子や歩行器の中を利用者の老人の方々を思い浮かべながら、玄関ホールへと向かいました。そして、玄関から外へ出た時です。「こんばんは。」と大きな声が聞こえました。どきっとして、僕も思わず、「こんばんは。」と大きな声で返しました。見ると、小学校中学年ぐらいの男の子がこちらへ歩いてきます。「ごくろうさま。」とすれ違いざまに言って、玄関の中へ入っていきました。「職員の方の息子さんかな?」などと思いつつ、ここの施設のスタッフがいつも大きな声でこちらに挨拶するのを思い出しました。
「うちの息子もあんな風に素直に育ってくれるかな。」そんな事を思いながら、帰路につきました。
幅広い年齢層の人の事を思う、そんな一日でした。
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