とー土地探し(7)崖 (前編)  再掲

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高台の見晴らしの良い土地は大変魅力的です。

ただ、崖に近い土地は崖条例により、建設可能な土地の範囲が規制される事があります。一般に崖条例と呼ばれているのは、各自治体が独自に定める建築条例の中にある、崖付近の建築物への規制です。自治体によってその内容は微妙に違いますが、崖上の建物では、崖からのセットバックの値等が定められています。2M以内の低い崖や、法律上問題のない擁壁や岩盤等の緩和項目等も決められています。

愛知県で建てたYU邸では、崖下から崖の高さの2倍のセットバックが必要でしたので、ほぼ5Mの崖に対し10,5Mのセットバックをしました。岐阜のFO邸では、崖の中心線から崖高さのほぼ10Mをセットバックしています。ただ、いずれの場合も建物を建設した部分は平らな土地でしたので、建設コストがさほど高くなる事はありませんでした。そして、建築出来ない崖に近い部分は庭やウッドデッキ等で有効利用しましたので、土地も無駄にはなっていません。このように崖からセットバックしても、建築可能な平らな部分がある敷地であれば、他に問題がなければ、大変魅力的な敷地といえるでしょう。もちろん、住宅のプランニングによって、その土地の特性が十分生かせるかどうかは大きく変わると思いますが.....

写真はYU邸です。

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