あ ・ 明かり (3)

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僕は素朴な明かり(照明)が好きです。

シンプルなフロアースタンド、壁に取り付いた裸電球、虚飾のないペンダント。
これらの明かりは素朴で、ひょっとすると「チープ」かもしれませんが、「豊か」です。
そんな豊かな光(明かり)に包まれた空間を作りたいと思っています。
ただ、そんな照明を使う事もありますが、僕が実際多く使う照明はダウンライトやスポットライトです。最近では間接照明も増えています。
ダウンライトやスポットライトは機能性や経済性に優れているだけでなく、その単純明快なフォルムにより空間に余分な「雰囲気」を発生させない事も、その選択の理由のひとつかもしれません。
ただ、間接照明を使うのはまったく別の理由からです。ここで言う間接照明とは周知のごとく、光源を直接見せずに壁面や天井面などに光を反射させる形式を指しています。
この照明形式を使うのは「リッチ」な空間を作る、そんな下心からかもしれません。高級ブティック、高級車のショールーム、おしゃれなクリニック、それらには必ずと言ってよいほど「間接照明」が付いています。
天井から吊下げられた裸電球が作り出す「チープ」だが「豊か」な空間ではなく、ただただ「リッチ」な空間を作り出しています。
最近これを使う機会が増えてきたのは、クライアントが望む空間イメージが大きく関わっているのは確かですが、「一度使うと病み付きになる」そんな間接照明の魔力が原因かもしれません。

ただ、「間接照明を使い過ぎ。」「安易に空間を演出し過ぎ。」そんな心の声が最近聞こえてくるのです。

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