K2邸

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敷地の前面に駐車スペース・中庭を確保すると、前面道路からのセットバックは東西両隣の建物とほぼ等しくなります。両隣の2階のバルコニーからのプライバシーの確保、そして防火・防犯のため、東西の境界壁を南側に大きく張り出しました。このウダツのような2枚の壁が建物の外観を決定づける事となりました。

建物の南北に、外部との中間領域(中庭、バルコニー)を設け、内部の各スペースがこの領域とそれぞれ違ったつながり方をする様に配置しました。これによって、各スペースは、光の入り方、風の流れ等に微妙な差異が生まれ、いくつもの異なった趣を作り出しています。

玄関~リビング~ダイニング~キッチン、リビング~階段~和室、階段~2階ホール~個室、それぞれの空間は廊下等の動線専用空間を排し、回転する様に連続していきます。また、空間を決定づけているリビング空間と中間レベルの和室との高低差は1.6M、和室と上部個室との高低差は2.25M。この微妙な高低差が各レベル間に隔絶性と連続性を同時に作り出しています。これらの要素が独特な開放感と流動感を室内に与えています。

「コンクリートの打ち放しが好きだが、閉じたような空間に居ると、耳鳴りを感じるような圧迫感を感じる。」最初の打ち合わせでクライアントが言ったその言葉が、この空間構成を作り出しました。