IMG_1119
棟上2018.02.19

先週末にSS邸の棟上がありました。

棟上といっても、混構造のSS邸では外部の大半はRC造で、木造といえるのはほとんど屋根部分のみ。屋根下地の合板張りまで1日で済んでしまいました。
畑の中に建物の雰囲気が少しずつ立ち上がってきます。
お施主さんにお寿司とお酒をいただき、夕暮れ前の現場を後にしました。

TO

06_Yamamoto_08_E
え・縁側(4)2018.02.09

僕が設計してきた住宅には、ほとんどにこの縁側的な空間があります。

その中でも自邸と蓼科の山荘のそれは、内部的性格の強いものと外部的性格の強いものの両極端かもしれません。
この中間領域はそこがどれだけ外部に閉じているかー高い塀などで囲われているかーそして、どれだけ内部と繋がっているかー開口部が大きいかーによって、その性格が大きく変わってきます。更にそこに掛かる屋根の大きさや高さ、床の段差、素材等もその性格を決める大きな要素となってきます。これらの事や予算などの要望を総合的に判断して、縁側的な空間を作っているのです。
 
生活様式の変化にともない縁側(くれ縁)は減ってきました。ただ、縁側が内と外の縁(えん)を作る縁(ふち)の空間であるならば、建築に内部と外部が存在する限り、とても重要な空間である事は言うまでもありません。今後もこの空間をどう創るか、悩んでいくことになるのでしょう。

TO

untitled
え・縁側(3)2018.02.02

くれ縁(内縁)は作った事がありませんが、濡れ縁(外縁)は今までにたくさん作ってきました。
くれ縁、濡れ縁、ウッドデッキ、ベランダ、バルコニー、それらの厳格な違いはさておき、外部と内部との中間領域でもあるこの場所は僕が建築を作る上で大変重要なツールとなっています。

僕の自邸にも2階の小さな和室(居間)の前に、杉の足場板で作った黒い濡れ縁があります。巾2m30cm 奥行き3m 程の小さな濡れ縁ですが、内部空間にとって大変重要な役目を担っています。それが狭い内部に広がりを与えているのも確かですが、外部の気配を直接感じさせないーダイレクトに外部空間が流れ込んでこないーそんな感じがして、室内に落ち着きを与えているのです。以前この濡れ縁は2方向にほぼ立ち上がり(手摺、塀等)のない、外部に対しわりとオープンなスペースでした。それを数年前にオープン部分を高さ1メートル40cm程の板塀で3分の2程囲う事により、かなり閉鎖的なスペースにしたのです。これによりこの場所は以前より内部化し、内部空間とより緊密に繋がったのです。和室と濡れ縁の間のサッシは巾1m40cmしかありませんが、一本の大きな引き込み戸になっていますので、ここを完全に開放するとかなりな一体感が生まれるのです。
内部と一体化した内部的空間、僕の自邸の濡れ縁はそんな感じです。

蓼科の山荘(兄の別荘)にも巾8m 奥行き4m 程の大きなウッドデッキがあります。毎年行く度にバーベキューをするこの場所は、僕の自邸のものとは違い、完全に外部と言ったほうがよいような空間です。建物とそれに直行するコンクリート壁に面する部分以外は一切立ち上がりのないオープンな空間で、内部とは巾1m10cm の引戸で繋がっているだけです。この戸はバーベキューの給仕用としては十分ですが、空間の一体感を作り出すには少し物足りません。本当はもっと大きな引戸にしたかったのですが、建設地が標高1400mの寒冷地であり、予算の関係上機密性の低い木製の引戸を使う事になったため、開口巾を抑えることにしたのです。それでも、白樺林に繋がる庭先と一体となり、そこで遊ぶ子供たちを眺めていられる落ち着いたスペースとなっています。
外部と一体化した外部的空間、蓼科のウッドデッキはそんな感じです。

TO

IMG_1099
極小美術館2018.01.28

雪の中、池田山の麓にある「極小美術館」に「中風明世展」「臼井千里展」を見にいってきました。

中風さんの作品は平面とも立体ともとれるような色鮮やかなミニマムアートのような作品。
臼井さんの作品は「書」のようなモノクロの抽象絵画のような作品。
ただ、いずれもミニマムや抽象という言葉だけでは言い表わしきれない、深みと緊張感を持っていました。

僕もがんばらねば...

TO

IMG_0834
え・縁側(2)2018.01.20

縁側のルーツは平安時代の「廂の間」である、そんな事を何かで読んだことがあります。

寝殿造りの「母屋」という中央空間の周囲を囲むスペース、それが「廂の間」です。
この当時は母屋も含め床は全て板張りだったのですが、これが長い建築様式の変遷の中で「縁側」という空間にたどり着いた、そんな内容だったと思います。

その真偽はともかく、「縁」が中央部分に対して周辺領域である事は確かでしょう。縁(えん)という文字が(ふち)や(へり)とも読める事は、そんなところからきているのかもしれません。
この縁(ふち)でもある縁(えん)は外部との接点ー縁(えん)を結ぶ場ーでもあり、内部中央と外部との中間領域ー緩衝地帯ーでもあるのです。家族のプライベートな領域を半分閉じつつ、ここを外部に開き、ここでスイカを食べながらお客と将棋を指し、庭先で花火をする。それが「縁側」のひとつの役割なのです。

色々な意味で外部との縁(えん)が乏しくなってきた昨今、縁(えん)があまり作られなくなってきたのは当然といえば当然の事なのかもしれません。

TO

IMG_0837
え・縁側2018.01.12

部屋の外側にある廊下のような板張りの空間、それが「縁側」です。

「縁側」という言葉を聞く事は、僕の日常ではあまりなくなってきました。そして、「縁側」そのものを見ることも少なくなってきました。
自分で設計する住宅にこのスペースを作る事もありません。それは和室を作る事が少なくなってきたという事もありますが、何より、その価値をあまり感じていないからなのでしょう。
このスペースを作るくらいなら、その分部屋を広くする、もしくは工事費を削減する、そういう方向にいってしまうのです。厳密に言えば、「縁側」には雨が吹き込む濡れ縁(外縁)と雨戸やサッシなどで内部化できるくれ縁(内縁)とがあるのですが、ここで縁側、縁側と言っているのは実は「くれ縁」のことです。「縁側」と聞くと、僕はどうしてもこの「くれ縁」(内縁)をイメージしてしまうのです。

「縁側」と聞いて頭に浮かぶのは「日向ぼっこ」「小春日和」「猫」「将棋」「スイカ」「花火」等々...家族やご近所との間のほんわかとした暖かなイメージです。
古い民家や料亭、寺院、旅館など、その縁側に腰を下ろした時、何故かそんなイメージが頭に浮かんでくるのです。実は自分自身の中に縁側でのそんな実体験がある訳ではないー少なくとも記憶にはないーのですが、何故か心に浮かんでくるのです。それは心地よいその空間と、様々なメディアから後付けでインプットされた「縁側」のイメージが頭の中で混じりあい、そんな懐かしいような暖かな気持ちを起こさせるからなのでしょう。それはちょうど「サザエさん」の中に昭和の暖かな原風景を感じてしまうようなものなのかもしれません...

TO

IMG_1072
年末年始2018.01.09

今年(+去年)の年末年始は、ほんとうにのんびりさせてもらいました。
フワフワしすぎて、ブログもお休みしていました。
また、少しずつ書き始めます。

TO

IMG_0996
左官仕上げ2017.12.22

左官仕上げのコテの押さえ方を指示するため、ON邸の現場へ行ってきました。

壁全面白いフラットな漆喰の部屋の1面を少しざっくりとした風合いにしたいと思い、プラスターに色粉を混ぜた仕上げに変更しました。そのコテの押さえ方を指示するため、現場に行ってきたのです。
メーカーが出している規格品の仕上げ材と違い職人さんに作ってもらうオリジナルな仕上げのため、何度も小さな板で塗り見本を作ってもらい、色合いやざっくりとしたテクスチャーは決めていたのですが、やはり、コテ押さえは現場で塗る時に指示した方が確実です。微妙な風合いの左官仕上げは出来るだけ立ち会う事にしています。
「この辺の感じがいいですね。」「もうそれ以上押さえないでください。」ほっておくと、きれいに平滑にしてしまうのは左官職人さんの「性」、適当に手を抜く仕上げをお願いしました。

「このためだけに来たのだから、なんとかいい感じになってほしい。」
その願いが叶い、なかなかいい風合いに仕上げてもらいました。

TO

IMG_0984
科学の祭典2017.12.16

「青少年のための科学の祭典2017」に参加するため、今日は息子を連れて、久しぶりに岐阜市科学館へ行ってきました。
3週間前に行ったサイエンスフェスティバルより小規模でしたが、息子はいつもどおり、工作を満喫したようです。
原発の廃棄物処理関係のブースもあり、僕も少しだけ勉強になりました。

TO

IMG_0975
ご褒美2017.12.14

天井の木梁の塗料を決めに、急遽ON邸の現場へ行ってきました。
月曜日に行ったばかりなのに...まあ、竣工近くになるとよくある事ですが...

現場へ行ってみると、壁と天井に塗る白い漆喰の下塗りが終わったところでした。
漆喰は今まで結構使ってきましたが、今回使ってある下塗り材は初めてです。
「なかなかいい風合いですね。」そう言って、監督さんに塗った下塗り材の種類を教えてもらいました。
「いつか仕上げに使えるかも。」そう思いながら現場を後にしました。

ちょこちょこ現場へ行っていると、たまにこんなご褒美がもらえます。

TO

IMG_0964
オスモ2017.12.11

今日もSS邸で壁の配筋検査をした後、ON邸の現場へ行ってきました。

家具に張る杉板の順番を決め、それに塗る植物性の塗料(オスモ)の色を決めてきました。
事務所でも杉板で試し塗りも試みましたが、やはり実際に張る杉板で試した方が確実です。
監督さんや職人さんに少しお手間を取らせてしまいましたが、何とか決める事ができました。
いつもは木に色付けすることはあまりないのですが、今回は例外です。

いい雰囲気になってくれれば良いのですが...

TO

IMG_0961
SS邸配筋検査2017.12.11
IMG_0952
白色2017.12.07

今日もON邸の現場へ行ってきました。

写真は1階の壁に塗る白色塗装の色見本です。
「白色、白色」と単純に言っても、建築現場で完璧な純白を使う事はあまりありません。
実際は赤味、黄味、黒味などの色がごく僅かに含まれています。
これらの割合の違いで「白色」も無限に調合可能なのです。
いつもは室内に塗る白色は「日塗工の~番と~番を1対2」「~メーカーの~番」等と決めているのですが、今回はシステムキッチンの扉の白色が決まっていた事、天井に調湿のために白色の漆喰を塗った事などで、それらの白色に馴染む白色を作る必要があったのです。

何度も何度も色見本を作って頂き、満足できる「白色」がやっと決まりました。

TO

sz11
SZ邸2017.12.07

SZ邸 アップしました。

完成引渡しが4月25日、写真撮影が半年後の11月3日、ホームページアップがその1月後の12月6日。
いつも遅くなってしまいますが、よろしかったらご覧ください。

TO

IMG_0929
型枠2017.12.03

今日は快晴。

息子を一宮の将棋教室に連れて行った後、ちょっと考えたい事があり、SS邸の現場へ行ってきました。
道路に面した外壁コンクリートの型枠が立ち上がり、なんとなく雰囲気も立ち上がってきたような感じです...

TO

IMG_0918
2017.11.30

今日はON邸の現場で天井に張る杉板の選別をしてきました。

広い部屋の中のわずか8㎡程度の天井ですが、大事な部分です。というか、全ての部分が大事なのですが...
監督さんに手伝ってもらいながら、色合い、節の程度などを見極めながら選んできました。

TO

IMG_0847
冬の夕日2017.11.20

今日は SS邸 の配筋検査の後、津島の ON邸 に行ってきました。
12月下旬の気温と聞いていたので、今シーズン初めてのセーターを着ていきました。
津島からの帰りは、いつも長良川の堤防を走ってきます。
オレンジ色に染まった夕暮れの川面は、既に冬の装いでした。

TO

IMG_0843
2017.11.20

ON邸改装現場

一級建築士事務所 内川建築設計室 岐阜・愛知・三重を中心に夫婦で建築設計事務所を営んでいます。