素朴なコンクリート (9)2015.05.13

鉄筋コンクリート造(RC造)には断熱性の他にもいくつか欠点があります。 クラック等による漏水、中性化による劣化、鉄筋の錆などによる爆裂、結露のし易さ、コンクリート打設不良のリスク等々。これらの欠点は断熱性の悪さも含め、適 ...続きを読む

素朴なコンクリート (8)2015.05.10

実はコンクリートにはいくつかの欠点があります。 まずお話したいのはその断熱性の低さです。僕の家はローコストで断熱材をほとんど使っていません。そのため、冬の寒さはしんしんと身に凍みこんできます。コンクリートは熱容量が高いた ...続きを読む

素朴なコンクリート (7)2015.05.02

「コンクリート打ち放し」といっても、実は他にも違った雰囲気のものがあります。 土木工事やハウスメーカーの基礎等でよく使われる鋼製型枠には「セパ穴」はありませんし、その表面の質感も違います。また、一昔前までの型枠は普通合板 ...続きを読む

素朴なコンクリート (6)2015.04.28

デザインの側面において、コンクリートが成し得たもうひとつの功績は、仕上げ材としての「打ち放しコンクリート」という新しい素材を作った事でしょう。 コンクリートは土と石から出来ていますが、その表情は土壁やレンガ積み、そして石 ...続きを読む

素朴なコンクリート (5)2015.04.22

コンクリートは現代の建築構造に欠かせない重要な材料ですが、デザインの側面においても重要な役目を担ってきました。 型枠に流し込んで作られるコンクリートは、その型枠の形によって様々な形態にする事が可能です。力学的法則からは開 ...続きを読む

素朴なコンクリート (4)2015.04.16

鉄筋コンクリート構造はその施工方法においても素朴な構造と言えます。 この構造はコンクリートを型枠と呼ばれる鋳型に流し込んで形作られますが、その鋳型は一つ一つの現場で型枠大工さんという職人さんによって、手作業で作られている ...続きを読む

素朴なコンクリート (3)2015.04.13

コンクリートを鉄で補強したものが鉄筋コンクリート構造ですが、日本の土壁も同じような構造をしています。 鉄の代わりに竹や木を格子状に組み、それに土を塗り込んでいるのです。土を竹で補強した構造にになっていますので、「鉄筋コン ...続きを読む

素朴なコンクリート (2)2015.04.10

コンクリートに鉄の棒を入れて補強したものが鉄筋コンクリートです。 押しつぶされるのには強いコンクリートも引っ張る力には弱く、それを鉄の棒(鉄筋)で補った訳です。この二つの材料の関係は二つの幸運な性質によって、より強固なも ...続きを読む

素朴なコンクリート (1)2015.04.08

コンクリートは鉄とともに現代の建築を成立させた重要な材料です。 粘土と石灰を焼成して出来る粉がセメントです。この粉に水を混ぜると硬く固まります。これに砂を混ぜたものがモルタルです。そして、さらに砂利を混ぜるとコンクリート ...続きを読む

木は重い2015.03.24

木は以外に重いのです。 以前、改装工事をした時、ホワイトアッシュの無垢板のガラス戸を使った事があります。四方に12センチ巾のホワイトアッシュの無垢の框が回り、中は5ミリの板ガラスで、高さ2.2M巾1.2Mの少し大きめの建 ...続きを読む

漆喰の厚み (後編)2015.03.19

最近、いくつかの木造住宅でドイツのプラネットウオールという漆喰を使ってみました。これはプラスターボードにコバウ下地という紙を全面に張り、その上に1~2ミリの漆喰を塗るというものです。 木造はRC造に比べ揺れ等が大きく ...続きを読む

漆喰の厚み (前編)2015.03.17

僕の家の壁と天井はほとんど漆喰塗りです。そのため、猫臭さをかなり軽減してくれているようです。最近ほとんど使われなくなった材料ですが、僕は昔からよくこの素材を使います。 漆喰は猫臭さを軽減するだけでなく、調湿性があるため結 ...続きを読む

妖しい黄金色 (4)2015.03.10

「金」は何故、妖しい虚構性を生み出すのでしょうか。 それはたぶん黄色く光るその輝きのせいでしょう。現実の3次元の物質の世界に使われた時、「金」は表面にその輝きによって通常の影を作りません。現実の襞を作らないのです。3次元 ...続きを読む

妖しい黄金色 (3)2015.03.07

「金色」は現実とかけ離れた虚構性の象徴かもしれません。リアルな描写の中に「金色」を使う事で、現実と虚構の間にギャップが生まれ、そこに「間」のようなものを感じるのかもしれません。 白色の中、過剰なまでに金色を施した「ロマノ ...続きを読む

妖しい黄金色 (2)2015.03.04

「ベルサイユは光と影という感じ。ロマノフはおとぎの国。」そう言った妻の言葉に、なるほどそのとおりと感じました。ただ、「現物を見ると、ロマノフは薄っぺらく感じるんじゃないか。」僕はそう言いました。しかしそれは、ほとんど同じ ...続きを読む

妖しい黄金色 (1)2015.03.01

金はもちろん、金色を建築に使う事はほとんどありません。真鍮の金物や目地棒をデザインの重要な要素として取り入れた事は過去にありますが、今はほとんどなくなりました。 昨日、NHKのロマノフ王朝秘宝伝説という番組で、黄金色に輝 ...続きを読む

本物 (後編)2015.02.27

「ソリッド」なものが僕は好きなようです。表面だけでなく中身まで詰まっている、その感覚が好きなのでしょう。そして、その表面にまとわりつくいくつかの意味の衣を脱ぎ捨て、その物そのものが現れてくる感じが好きなのです。 「裸形の ...続きを読む

本物 (前編)2015.02.24

本物の素材。僕はたまにそんな事を言います。 何が「本物」の素材なのか。別に公に決まってもいませんし、僕自身もきちっと定義している訳でもありません。ただたまにそう言ってしまいます。 無垢の木や金属、石、漆喰、ガラス、コンク ...続きを読む